出前館の配達員をする上で、確定申告が気になっている方も多いと多います。
今まで一度も申告した経験がない方は、会社にバレるのが心配ですし、どこから手をつけていいかもわからないでしょう。
そこでこの記事では、
- 業務委託は個人事業主でない旨
- 出前館配達員で認められる経費
- 確定申告が必要になる配達員の収入
などについて確定申告をすでに5回は経験したWebライターの私がお伝えしていきます。
確定申告の時期は翌年の3月15日ですが、この記事を読んで年内に準備を進めておきましょう。
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出前館業務委託配達員は【個人事業主】ではない
個人事業主であるかどうかは、最寄りの税務署に個人事業主の開業届を提出したかどうかで決まります。
会社員で開業届を提出していない人は、個人事業主ではありません。反対に、会社員でも開業届を提出していれば個人事業主となります。
ですので、税務署に「開業届」を提出して個人事業主として名乗り始めれば、あなたはもう個人事業主です。
業務委託と個人事業主の違い
業務委託はあくまで出前館との契約形態を指す言葉。一方、個人事業主は事業を行っている形態を指す言葉です。
下記の規約にも記載してあるように、業務委託は「出前館が配達員に仕事を委託している」状態になります。
甲は、乙に対して、甲が運営する「出前館」及びその関連サイト(以下「出前館」)を通じて、加盟店が出前館のユーザー(以下「顧客」)から受注した商品(以下「商品」)との配達業務で甲が加盟店から第一次的に請負う配達代行業務を委託し、乙はこれを受託するものとする。
引用:出前館配達ドライバー規約
つまり、仕事を受託している配達員と出前館の間にアルバイトの雇用契約はありません。
業務委託配達員は、出前館と業務委託契約を結ぶだけで働き始めることが可能です。
登録完了にかかる日数は1週間程度ですし、条件を満たせばどなたでも働けます。
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出前館業務委託配達員で確定申告が必須な人
確定申告は、「1年間の所得金額の合計」によって必要かが決まります。
詳しくは税理士に相談することをおすすめしますが、個人事業主は「所得の合計が48万円以上」、会社員は「所得の合計が20万円以上」だと確定申告は必須となります。
所得の計算方法
1年間の所得金額の合計は、「収入 − 必要経費=(事業)所得」もしくは、「収入 − 給与所得控除=(給与)所得」のどちらかになります。
確定申告が必要なあなたがやらなければいけないこと
ここまでで配達員は個人事業主なのかどうか、確定申告が必要な人は誰なのかがわかったと思います。
- 個人事業の開業届
- 青色申告承認申請書
- 確定申告のための記帳
個人事業主になるかどうかは、配達員の収入によって変わるため、一概には言えません。
ただし、年間65万円以上の収入がある人は、個人事業主の開業届を税務署に提出しても私はいいと思います。
なぜなら、青色申告を行い、税金の支払う額を抑えることができるから。
65万円の控除が受けられる青色申告を行うには、「個人事業の開業届」と「青色申告承認申請書」を最寄りの税務署に提出するのが必須の条件となります。
ここからは、記帳する前に知っておくべき、経費になるモノをご紹介していきます。
出前館配達員の仕事で経費にできるモノ
出前館配達員が経費にできるものは、出前館を配達する際に使用したもの全てです。
以下経費にできるものを紹介します。
自転車やバイクに関わるものは経費
出前館では自転車やバイク、スマホなどは必ず使いますよね。このように無いと仕事にならないものは経費になります。
自転車やバイクの購入費や修理代、レンタル代、ガソリン代などは全て経費になりますよ。
自転車やバイクのグッズとは、スマホをつけるホルダーやライトなど。これらも仕事を円滑にするものなので経費になります。
スマホ代や通信費も経費
出前館は、スマホのアプリで仕事を管理するので、スマホ代や通信費も経費になります。
スマホをプライベートでも使っているなら「按分」という考えのもと経費にすることが可能です。
- 仕事での利用:プライベートでの利用=50%:50%
上のような割合ならスマホの代金や通信費の50%が経費になります。これが「按分」という考えになります。
交通費や任意保険、その他にかかるものも経費
活動エリアまで電車で移動した場合は、交通費が発生しますので経費にできます。
また自転車を止める必要がある場合は、駐輪場の費用もかかりますよね。
その他にかかるものの費用とは、雨の日のカッパや仕事だけに使う滑りにくいシューズなど。仕事に使うもの全てが経費になることを覚えておきましょう。
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出前館業務委託配達員は確定申告しないとバレる?バレない?
出前館で稼いだ収入を確定申告せずに隠した場合、会社にバレる可能性があります。
バレる理由は、会社に住民税の通知が届いてしまうから。副業をしていると住民税が高くなります。会社側は他の社員よりも住民税が高いことに気が付き、副業をしている疑いを持つことが多いです。
関連記事出前館配達員の副業はバレる?バレる3つのパターンを徹底解説
出前館で確定申告する前に知りたいポイント
副業が会社にバレないようにするためには
副業が会社にバレないようにするためには、会社から税金を天引きするのではなく、会社とは別に自ら支払う必要があります。
確定申告で記入する書類の中に、「住民税・事業税に関する項目」という欄があります。
これを「特別徴収」ではなく「普通徴収」にチェックをつけることで、会社にはバレなくなりますよ。
- 普通徴収=自分で税金を納付
- 特別徴収=税金が会社から天引きされる
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報酬が103万円を超えると扶養から外れるの?
出前館配達員として年間の収入が103万円を超えると扶養から外れます。
これは学生や主婦の方が気にする103万円の壁というものですね。
扶養とは自分で働くことができない人、稼ぐ力がない人に対しての優遇措置のこと。
報酬は雑所得?事業所得?
出前館で稼いだ報酬は、雑所得でも事業所得でもどちらで確定申告してもOKです。
ただ以下のようなポイントを考えて選ぶのが基本となっています。
- 事業所得:継続的に働き、継続的に収入がある場合
- 雑所得:短期的に出前館配達員として働き、継続しない場合
「今後もやる機会があるかもしれないなぁ。」と思うのであれば、事業所得として確定申告しましょう。
報酬の振込画面はスクリーンショットしておこう
報酬画面はスクリーンショットしておきましょう。
これにより稼いだ収入がわかりますし、正確な収入がわかります。またこのスクリーンショットが収入を証明するものになります。
レシートはとっておき経費計上
正確な経費を記入するためにレシートを残しておくことが重要です。
やってはいけないことが経費を「だいたい2万円だろう。」と適当な金額で記入すること。
適当に記入してしまうと、あとあと収支のバランスが取れなくなり、おかしなことになってしまいます。税金のことなので正確に記入することが必須です。
確定申告するなら【マネーフォワード(MF)クラウド確定申告】を使おう
公式サイト
面倒なイメージのある確定申告ですが、現在ではネットで指示通りに記入していけば、確定申告ができてしまいます。
それが「 MFクラウド確定申告 」と呼ばれるフリーソフトです。フリーソフトなので、条件はありますが無料で使うことができます。
MFクラウドは仕訳が50件までなら無料!
「 MFクラウド確定申告 」は仕訳が50件までなら無料で使うことができます。この仕訳をすることで、経費を引いた金額や税金を引いた金額などが詳しくわかるようになります。
メモ
仕訳とは、簿記上の取引のこと。貸方と借方に分けて、勘定科目を設定することでお金を詳細に分けることができます。
MFクラウドで資料を作成して提出しよう
「 MFクラウド確定申告 」を使えば、確定申告に必要な書類を簡単に作ることができます。なぜなら指定された項目を順番に記入していくだけで作ることができるから。
つまり、「 MFクラウド確定申告 」の指示に従っていくだけで勝手に必要な書類を用意してくれます。
「 MFクラウド確定申告 」で作成した書類は、税務署に行って提出するか、郵送で送るようにしましょう。最初は税務署に行くことをオススメしますよ。直接話した方が記入漏れなどがあったときに対応しやすいです。
まとめ
確定申告のまとめ
- 所得20万円以上から必須
- 確定申告しないと副業がバレる
- 仕事で使うもの全てが経費になる
- 扶養者は103万円を超えないように注意
- 報酬やレシートは写真でも良いので残しておく
- 「 MFクラウド確定申告 」で確定申告に必要な書類を作ろう